転職活動が上手くいかない理由(要因)は幾つもありますが、その中でも大きな要因の一つに『アピール』についての誤解があります。この罠(誤解)に嵌っている事に気が付かず、転職活動が苦戦している人も少なくないようですよ。あなたは大丈夫ですか?
こんにちは。
転職PRの専門家・西澤です。
今日のテーマは、「転職活動でのアピールに関する誤解」についてです。
転職活動では、自己PR、職務経歴書や面接のすべてで、採用担当者や面接官によく思ってもらわなければいけないですから、「沢山アピールしなきゃ」「少々盛ってでもアピールしなきゃ」などと思うのは、とても自然な事だと思います。
だから、その『アピールしなくちゃいけない』と思う事が誤解だと言われたら、当然、『どういう事…?』となる事でしょう。
あなたも、???状態ですか。
それは、それは申し訳ありません。
実は、私の運営する『転職の個別サポート塾』をご利用になられた1,100名を超えるお客様の中にも、
このアピールしなくちゃいけないという誤解で、面接に呼ばれない や 面接に呼ばれても二次面接に進めない、
などの嬉しくない状況に陥り、悩まれて、サポートを受けられた方が結構いらっしゃいます。
経験も実績もあって
自分に自信を持っている方と、
また、あまり経験や実績が無く
自分に自信が持てていない方、
その双方はまったく違うのに、
このアピールしなきゃという誤解で
多くの方がつまずかれているのです。
アピールしようと思うと逆効果になる
上記の前者、つまり、経験も実績もあって自分に自信を持っている方では、例えば、こんなお客様がいらっしゃいました。
金融系大手企業でアナリストをされていた30代半ば男性のお客様は、キャリアアップを図るために転職活動を始められ、
自信のある経験・実績を詰め込んだ5枚の職務経歴書で応募したところ、高確率で面接には呼ばれるものの、1社も二次面接には進めず、
「どうして?」「こんなハズじゃ…」と悩ましい状態になったので、『転職の個別サポート塾』(私)を頼られました。
本来なら、自己PRと職務経歴書を作り変えた方がベストなのですが、
既に面接には呼ばれているので、作り変えはせず、『面接対策のサポート』だけを3回行ったら、
それ以降は、ほとんどの応募企業で二次面接に進め、複数から内定をもらい、希望通りの転職先に入社されました。
その結果に、お客様はとても喜ばれ感謝して頂けたのですが、実は、お客様が結果よりも驚かれのは、私がサポートでお客様にお伝えしたアドバイスでした。
それは、ある意味『コロンブスの卵』的であり、お客様が、それまで考えた事も無かった視点・考え方だったからです。
私がお客様に差し上げたそのアドバイスとは、今日のタイトルになっている『アピール』に関する事でした。
お客様にお伝えしたのは、
「〇〇さん、アピールしようと思わないでください。それを、これから自分に言い聞かせて、忘れないでください。」という事でした。
もしかしたら、上記を読んだ『あなた』も「なんで、アピールしようとしてはいけないの?」と驚かれたかもしれません。
その疑問の答えが下記です。
実は、私のサポートを受ける以前のお客様が何故、二次面接に行けなかったか、つまり一次面接で落ちていたか、と言うと、
『面接ではアピールしなきゃいけない』という先入観(誤解)に捉われていたからなのです。
だから、面接官から質問される度、「自分は、どれだけの事ができるのか」「自分は、どれだけの事を知っているのか」「自分は、どれだけ頑張ってきたのか」など、長く、詳しく説明(アピール)されてきたそうです。
たまたま、お客様がご自分の反省用にオンライン面接の録音されたものを、お聴きする機会に恵まれたので、その『アピールしたい』が前面に出まくっている感じが良く分かりました。
加えて、早口で声色もかたく、「これでは逆効果だなぁ。二次に進めないのもうなずける」と思うものでした。
なので、具体的な面接対策サポートを始める前に、お伝えしたのが、アピールしようと思わないでくださいだったのです。
サポートするにつれて、その大事さがお客様にも分かり、面接で話す内容も一緒に考えて、質問の意図にピントがあったシンプルで短く、分かり易い回答を準備し、
それまでの話すスピードの7割程度のゆっくりした話し方にしていったところ、
前述の通り、ほとんど企業で二次面接に進め希望通りの転職先とご縁が結べたと言う訳です。
自信が無い方も、やっているかもしれない
前述の実績も自信もある方とは反対の、あまり経験や実績も無く、自分の経歴に自信が持てていない方も、実は、この『アピール』の呪縛に囚われている人が少なくありません。
求人サイトなどの自己PRの例文を参考に、自分の中ではあまり自信が持てていないのに、自己PRを職務経歴書に載せて、面接でそれらしき事を話すのです。
でも、そんな薄っぺらい自己PRらしきものでは、志望度の高い企業の採用担当者や面接官に響く訳はありません。
なのに、「何かアピールしなきゃ」と思って、小手先に走った自己PRらしきものを書いて、話しても、良い結果には繋がらないのは当然だと思いませんか?
希望する職場に転職するには、応募企業の採用担当者や面接官に興味を持ってもらう事、そして、「この人なら、入社しても大丈夫」と思ってもらう事が、とても大事です。
書いた事、話した事から採用担当者や面接官の頭の中に描かれたイメージが、採用か、不採用か、を左右するのです。
だから、採用担当者や面接官がどう受け止めるのか、どんなイメージを頭の中に描くのか、それらを想像して可能性を高める表現をしていく必要があります。
「アピールしなきゃ」と思って良さそうな事を、単純に書いてストレートに話しても、その多くは、相手にアピールとは受け止めてもらえない、悲しい現実があるのです。
あなたも、面接官をうんざりさせていないですか?
実は、転職活動に限らず、アピールしようと書いたり、話したり、した場合、多くのケースでは、逆効果になります。
あなたにも覚えが無いですか?
話している相手が
自慢話的な内容・話し方をしてきて、
表面では聞いているフリをしながら
「うわぁ、こいつ好きじゃない」
みたいな気持ちで、
左から右に流してしまって
ほとんど聞いていない、みたいな
そのような状況、経験無いですか?
きっと一度や二度は
経験したことあるでしょう。
企業の採用活動の現場、つまり、書類選考や面接の場面で、それと同様の事が頻繁に起こっている訳です。
だから、ストレートにアピールしようとしてはいけないのです。
特に、面接官はうんざりしています。
だから、面接官をうんざりさせない、読んだり・聞いたりすると自然に良いイメージが頭の中に浮かんでくる、そんな自己PRや面接での応答だと、あなたの希望を叶えるための武器になる訳です。
「でも、自己PRはアピールするものでしょ…」「そんな面接官に良いイメージを残せる自己PRなんて、どうやって作ればいいのか分からないし…」
と思われたのなら『転職の個別サポート塾』の無料相談をご利用ください。その疑問にお答えしますよ。