「出戻り」だとなんだか印象が良くないですけど、「アルムナイ制度を利用して以前勤めていた会社に復職した」って聞けば、それほど悪い印象はないですよね。元居た会社と関係を持ったり、出戻ったりする退職者(アルムナイ)が増えているそうです。知っていましたか?
こんにちは!
転職PRの専門家・西澤靖夫です。
今日のテーマは、「アルムナイ制度(出戻り)について」です。
転職や起業するために、勤めていた会社を辞めますよね。
その退職者のことを『アルムナイ』と呼ぶそうです。
なんでも英語に置き換えて表現するんだな、「退職者」でいいじゃないか。と思ったあなた、私も同感です。
ちなみに『アルムナイ』は、「卒業生」「同窓生」という意味です。
確かに、離婚も「卒婚」って言い換えている今なら、退職者を「卒業生」「同窓生」っていう感覚も近いのかもしれませんね。
元々、卒業生のつながりが強い大学ほど、そのつながりで他社との事業が展開されたりするなど、社会に出てからも影響を与えていたケースもありますよね。例えば、慶応大学や日本大学などは有名だと思います。
で、大学ではなく、企業の卒業生であるアルムナイが、事業のさらなる推進のための価値ある存在になるかもしれないと感じて、少なくない企業が今、「交流イベント」や「交流サイト」を立ち上げているそうです。
例えば、住友商事、メガバンク3行、トヨタなども。
また、企業と退職者をつなぐクラウド型システムを提供するスタートアップや、企業とアルムナイの関係を研究する研究所まで既にあるそうです。
そのような交流を通して再雇用に至ったり、協業を開始したケースもどんどん生まれているようです。
まあ、リクルート出身者からすれば、「何を今さら」という感じなのでしょうが、、、
やっと時代が追いついたというか、退職者(アルムナイ)という卒業者や同窓生をもっと活用しないと「モッタイナイ」ということに気がついた企業が増えてきたことは、喜ばしいことだと思います。
ちなみに私が運営する『転職の個別サポート塾』でも、以前勤めていた企業にあらためて勤めたい(出戻りたい)というお客様をサポートすることが、年に4~5名あります。
そのお客様が戻りたい会社が
・「アルムナイ(出戻り)制度」をやっているか
・直近の勤務先か、随分前の勤務先か
・働いていた時の評価が良かったか
などによってサポートの仕方を適した内容にしていく必要がありますが、多くの方が古巣に返り咲かれています。
現在も、アルムナイ(出戻り)制度を利用して前職に戻りたいお客様のサポートを始めるところです。
可能性が少しでもあるなら、出戻りも考えてみたら…
転職しようと考えた時、多くの人は、その応募候補に前職や前々職の会社を加えようとは思わないです。
何かしら不満などネガティブ要素があって転職したのですから、それは当然のことかなと感じます。
でも、もしネガティブな要素な無く、純粋に求めていることがあって転職したのなら、
また、転職する前に在籍していた時にはネガティブ要素があったけれど、転職先で働いている間に、古巣の社内環境もその頃とは変わり、自分にとって魅力を感じる要素が大きくなっているとしたら、
また、転職して他の会社での経験で鍛えられ、これから古巣に戻って働けば、以前より間違いなく貢献できると感じることがあるなら、
古巣にも他の会社に応募するように、素直に応募していけば良いと、私は思います。
古巣がアルムナイ制度を設けているなら、その制度を利用すれば良いですし、
設けていなくても、求人が無くても、過去に在籍していた時の人脈を使って、内部情報を取りつつ、元の上司や人事部長に打診してみれば良いと思います。
それだけ(一択)にすがっては良くないですが、選択肢の一つして、可能性を探ってみるという姿勢は、悪くない思考・行動ですよ。
出戻りを積極的にしましょう、とお勧めしている訳ではないですが、古巣への復職(出戻り)も完全に削除せずに、可能性が少しでもあるのなら、選択肢の中に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
出戻りたくなることもあるかもしれないのだから、やっぱり「立つ鳥跡を濁さず」を心がけないといけませんね
上記のように、古巣へ出戻ることを選択肢の一つに入れる可能性もあるなら、勤めているときから、良い印象や良い評価を残せるよう努めておく必要がありますね。
また、転職や退職するときは、わがまま(無理)を通さず、なるべく職場に協力的な対応をして円満に離れておいた方が良さそうでね。いわゆる「立つ鳥跡を濁さず」です。
いざ、アルムナイ制度を利用して古巣に戻ろうと応募したら、以前に勤務していた時の評価・評判が悪くて、却下されてしまってから、後悔しても遅いですから。
あなたは、アルムナイ(出戻り)制度を利用して、古巣に帰れそうですか?
もし、あなたも次の転職で、以前勤めていた会社・職場に出戻ることも選択の一つに考えたいと思っているなら、『転職の個別サポート塾』の無料相談をご利用ください。私と一緒に、出戻るために適切な戦略を考えましょう。