パチンコ店舗運営の仕事を10年以上やってきた30代半ば男性を今回サポートして、色々分かったことがあります。それがお役に立つかもしれない人が居るのではと思い、この記事を書いてみました。
こんにちは!
転職PRの専門家・西澤です。
今日のテーマは、「パチンコ店運営会社からの転職」についてです。
世のなかには、そこで長く働いてしまうと、その後、違う業界への転職が難しくなってしまう業界が存在します。もちろん、職種によって、その難易度は大きく変わりますが…
例えば、「自衛隊」に長く勤めた方のセカンドキャリアは、普通の民間企業に勤めた方よりも選択肢がとても狭く、一般的な転職活動で、個人の希望を叶えるのはとても難しいようです。(なので、自衛隊を辞めた後の仕事(職場)を斡旋(紹介)する窓口的な存在もあるそうです)
また、自衛隊ほど特殊ではない民間企業でも、転職活動で苦戦し易い業界の1つが「パチンコ業界」です。
私が運営する『転職の個別サポート塾』では、これまでパチンコ業界の方を数名サポートして、他業界への転職を成功させてきました。
例えば、パチンコ/パチスロの機種台を製造する企業で、サウンドクリエーターだった方など。
しかし上記のようなメーカーではなく、パチンコ店舗を運営する企業、それも、本部の管理部門での勤務ではなく店舗運営に携わっていた方の転職は、特に難易度が高いようです。
『転職の個別サポート塾』でも、今回はじめて、店舗運営で10年以上勤めてきた方(30代半ば男性)をサポートしました。
そこで、パチンコ業界の情報を調べ、お客様からも色々なことをお聴きして、パチンコ業界からの転職には、本当に難しいものがあるのだな、と実感しました。
例えば、30代・40代の方が、一旦は他業種に転職しても、またパチンコ業界に戻ってくることも少なくないそうです。
また、退職してから転職活動を始めてみて、他業種への転職の難しさを感じ、漠然とした希望は叶わないし、年収も下がってしまうならと、パチンコ業界にまた戻る人も。
どうして、そんなことになってしまうのかというと、実は、下記のような原因があります。
なぜ、パチンコ店舗運営会社から異業種への転職が、そんなに難しいのか?
転職出来れば良いというだけのなら、パチンコ店舗運営会社から未経験の業界・職種への転職も、それほど難しくはないでしょう。
世の中には、人手不足が常態化していて、人材を喉から手が出るほど欲している業界・企業がいくつもあるからです。
きっと、あなたにも、すぐ頭に浮かんだ業界や仕事があるでしょう。
そういう業界や仕事を自ら望むのなら、転職はまったく難しくない訳ですが、多くの方は、そのような業界や仕事を望まないのです。
何故かと言えば、「年収が低い」「仕事がきつい」「労働環境が良くない」などの要因があるから。
特に、パチンコ業界の平均年収は他業界よりも高めなので、なおさら上記に該当する業界や仕事には、自ら進んで転職したいとはならないのでしょう。
では、他業界の同じ「店舗運営」の職種だったら、未経験ではないし、それほど難しくないのでは、と考えて応募する人もいるでしょう。
実際、対面接客が少ない店舗運営の業態ならば、採用される可能性は十分あると思いますが、ここでもきっと年収の面で辞退する人が少なくないのではと想像します。
そして、他の接客サービスを重視した店舗運営の業態からは、パチンコ業界の店舗運営は特殊なものに映っているので、応募しても敬遠されてしまうことが多いのだと思います。
そして、上記以外の業界や仕事に対して表面だけを見て、なんとなく「携われたら良いなぁ」と思って、闇雲に応募しても、応募企業からは「この経験では、自社では難しいかな」と判断されることが多いのだと感じています。
だから、ずっとパチンコ業界で働いている人は多く、一旦離れても出戻ってくる人が少なくないのでしょう。
そのパチンコ店舗運営一筋だった30代半ば男性のお客様は、どうなったのか
前述したの30代半ば男性のお客様は、業界の中でもエリア限定で大型店舗を何店舗も展開している中堅規模の企業に、新卒入社して10数年勤務されてこられたそうです。
その間に、異動で何店舗か経験し、本社の管理部門への異動を打診されたこともあるそうですが、店舗運営でもっと成長したいと思い辞退して、店舗運営一筋で頑張ってこられました。
その話をお聴きした際、私からお客様にお伝えしたのは、「転職活動のことを考えると、その異動は受けていた方が良かったですね」ということです。
何故かと言えば、「店舗運営」だけでなく、「人事領域の労務や採用」などを経験していれば、転職先の選択肢が広がり、採用される可能性も高まるからです。
このお客様のように店舗運営だけを経験してきた方にとって、「次は、こんな仕事をしてみたい」などと思っても、未経験なので、しっかりとした「志望理由」と「その仕事に活かせる経験・スキル」を応募企業に伝えられないと、採用される可能性はとても低くなります。
逆に、その「志望理由」と「その仕事に活かせる経験・スキル」が、応募企業に納得できるくらい、しっかりとした内容で伝えられる方なら、未経験であっても採用される可能性は高くなる訳です。
ですが、他業種での勤務経験がなく、パチンコ業界の経験だけの狭い視野(思考)では、応募企業に納得してもらえる「志望理由」と「その仕事に活かせる経験・スキル」を作るのは、とても難しいのが現実でしょう。
実際、このお客様も、無料相談のときにお聴きした際は、「自動車の営業」や「専門性の高い高級グッズの販売(店舗運営)」などで働けたらいいかなと考えていらっしゃいましたが、その漠然とした感じで作られた「自己PR」や「職務経歴書」では、採用される可能性はとても低いです。
実は、サポートでお客様から色々とお話を伺い、お客様の仕事への考え方や経験に基づく強みを活かせる「今回の転職で目指すべき方向性」は、別にあることを見つけています。
その一つは「カスタマーサポート職」です。それも、カスタマーサクセスの要素を持っている職務環境だと思いました。
お客様と話し合いながら一緒にワークして、その方向性に適した「自己PR」と「職務経歴書」を作って応募したところ、初めて応募した数十社では超優良企業から面接に呼ばれたものの2社だけでしたが、その反省後に精度を上げた第二弾の応募では、有名企業や上場企業を含む10数社の内の半分以上から面接に呼ばれました。上出来です。
既に、お客様の方から辞退した企業も数社あり、最終面接に進んでいる企業も複数ある状況なので、このままお客様の希望が叶うことを期待しています。
ここまで転職活動を進めてきたお客様からお聴きしている「ご感想」が、もしかしたら、あなたのお役に立つかもしれないと思い、下に載せますので、ご参考にしてください。
「このサポートを受けていなかったら、自分に合わない企業や仕事を選んでいたかもしれないと思うと、本当に恐ろしい」
「サポートで色々と他業種や他職種の話を聞き、実際に面接に呼ばれ企業研究などしてくると、今まで世の中のことをいかに知らなかったのかが分かったし、そんな少ない知識と浅い考えで、転職活動を自分一人でしていたら、希望を叶えるのは不可能だったことがよく分かった」
「正直、内定もらえるのがブラック企業であっても入社していたかもしれないし、ブラックぐらいしか入れないなら、パチンコ業界に戻っていたかもしれないと思う」
などなど、上記のようなご感想をポロポロと発していらっしゃいました。
お客様のおっしゃる通り、お一人で転職活動をされていたら、そういうことになっていた可能性(危険性)は高かったと思いますが、反対に、パチンコ店舗運営一筋の方でも、しっかりとした「志望動機」「自己PR」「職務経歴書」を作れれば、自分に合った新たなキャリアを築くことも可能だということです。
そんなサポートの経験を、今回させていただくことができて、私にとってもとても有意義な経験になりました。ありがとうございます。
もし、あなたもパチンコ店舗運営の仕事をされてこられて、自分一人だけでの転職活動が心配ならば、『転職の個別サポート塾』の無料相談をご利用ください。